clover farmも今年で開業から8年目を迎えます。
社会情勢の影響で経営的には厳しいタイミングですが、
昨年から従業員も頑張ってくれていて、牧場としてはこの時間をただ耐えるのではなく、
耐えつつも、前に進む時間にしたいと思っています。
農家間の情報交換や、技術交換、各研修会は停滞していて刺激が少ない。
それならと、自身の牧場に先生をお迎えして、検討会を行おうという事で、
昨日さっそく県内の獣医さんに依頼し、牛群検定結果を用いた牧場の分析と
今後の取り組みを検討するという勉強会を行いました。
個人的には、分娩間隔をどう短縮化するか。特に、子宮内膜炎と後産停滞の発生を
もっと抑える事で、繁殖成績は改善する気がしていたので、そこにスポットを当てて
質問したりしていました。
開業からの繁殖方針の流れとしては、
開業直後は市場の価格状況が計画から大きくかけ離れたがゆえに、
未受胎の廃用牛を導入して増頭していました。
分娩間隔もAI回数も成績という成績はガン無視で兎に角止めましょうでやってました。
その導入方法が終わったら次第に分娩間隔は400日前後にまで短縮。
しかしAI回数は2.6回と高めになっていました。
VWP45日を設け、すべての発情にAIしてきました。
結局これでは平均は400日でも最小値と最高値の幅がえらいことになっていました。
このばらつきが存在するうちは、平均値が良くとも問題点を解決できておらず、
単純に超早く種が止まった牛によって、数字が助けられているだけの状態です。
AI回数も多いので、費用面で不要な出費となっているし、
子宮の回復状況が良いとは言えないため、ウシへの負担が存在すると考察すべきです。
という事で、具体的な周産期の治療歴を見直したところ、
①低Caによる起立不能は2年発生が無
②ケトーシスでの治療も年に2頭ほど
③四変は年に1,2頭で手術は5年無し
④初回排卵後の黄体期が長くなる牛(黄体期延長例)が3割程度発生
                    →これらは子宮の炎症に起因する。
以上の点から④に関連する後産停滞発生の減少と子宮内膜炎の早期発見早期治療を行い
分娩直後の子宮の収縮を十分なものにして
早期に異物を排出させるための管理を目指すことに。
具体的な取り組みとして、
分娩後3日間のCaとエネルギーを飲み薬で補給することを実践する事にしてみました。
とりあえず、これで3~6か月の間に分娩した個体全てに実践してみて、
それら個体の分娩後の、
ケトーシス、四変、起立不能、後産停滞、子宮内膜炎の発生状況等を記録して
発生状況がどう変化するか観察します。
これらの情報を、初回AI日、受胎日数、受胎に要したAI回数などが
どう変化するかも調べてみようとおもいます。


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