技術の進歩

技術の進歩は目まぐるしく、ありとあらゆる事がスピードアップしています。
農業もそうです。畜産もそうです。
産業として、大量に使い、大量に作る事で、採算が合い、利益率が向上するなら正義です。
しかし、“進歩”としてはその方向だけとは限らないと思います。
いかに、身の回りの環境を知り、共存し、活かす事もまた進歩だと思うし、それでいて産業として採算が合い、利益率が向上するならそれもまた正義です。

かの有名なジブリ作品のナウシカを見て感動します。
風の谷の周囲の国々は、程度こそ違えど、飛行機や武器の開発を進め、“力”で自国の利益を得ようとする。
一方で、ナウシカは環境や生物、周辺諸国との共存を願い、ついには人々が恐れる腐海に生える毒を吐く植物を研究と実体験から、その本質に気づく。
人の力による発展が、かえって不効率を生み出し、それを更なる力で超えていく。
調和へ向けた本質の探究も、
力による文明の進展も、
いずれも進歩であるならば、人の生き方はもっと肩の力が抜けるし、真の意味での効率化が狙えるはず。
牛と山羊を一緒に放牧することを現代の日本ではやりません。そういう概念が無い。
しかし、柔軟に考えればこれほど相性の良い草地維持のパートナーはいません。

現代の“前へ”進んだ技術は最先端かもしれない。しかし、その突端は他にも存在するかもしれません。

正解は一つじゃ無い。

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