臭気の原因物質の測定


 現在、clover farmでは牛舎および堆肥舎の新築を計画しています。

先代から買い取った牛舎はまもなく築50年を迎え、

今後もメインに使用することに不安がある事。

そして、堆肥舎の広さが不十分で、マス分けもされていないため、

完熟たい肥の生産が行えず、堆肥散布の際に悪臭を発生させてしまう事。

この他にも搾乳機械は30年近く使用しており、真空ポンプの騒音など

地域に対し迷惑をかけているなと自覚がありました。

これまでも、継続的に畜産クラスター補助金をうけることを目指し

高岡市でもクラスター協議会が立ち上がらないかと行動を続けてきました。

そして今年度から協議会立ち上げに向けて地域が動き出してくださったことを機に

これまで苦情はいただいていませんでしたが、迷惑はかけていたと自覚のある

牛舎設備の不足部分や不都合部分を改善するための計画をスタートしました。

これまでに保有していなかった設備を新たに持つことや、最新の機械の導入を

検討する事から、今よりも頭数を増やし売り上げを増やさない事には

償還財源も作ることができません。

個人的には小頭数の家族経営が予てからの理想の牧場像でしたが、

少しでも地域に対する負担を軽減し、逆に資源の循環を可能にするためには

その理想は一旦捨て置き、地域の為の牧場である事に意識を変えていきます。

ただ、やはり増頭するとなると、地域からの不安と心配の声もあり

今回は取り急ぎ現状の悪臭の原因となる物質がどれほど空気中に存在するか。

これを第三者機関に依頼して測定してもらうことにしました。

当日の風向きを計測し、風下の敷地境界で採材を行いました。

「なぜ気温が下がった今の時期に行うのか?」との指摘もいただきました。

個人的には気温が下がった今をあえて狙った事実は無く、

前回の住民説明会後の対応の結果、今の時期になってしまった。というところです。

当然、これで臭気に関する測定は終わりではなく、

来年また気温が上がったころに行いたいと思います。

あくまでも、”取り急ぎ”の現状把握が今回の測定の目的です。

新しい牛舎や堆肥舎ができて、頭数が増えてこないと

今より何かを大幅に改善する事は難しいですが、

今回の測定を元に、設備投資後に「おぉ!ほんとに改善されたな!」となるように

勉強を続けていきたいと思います。

コメント

  1. 共存、理解してもらうって難しいのですね。でも青沼さんは誠意がありますね。きっといい方向に向かっているように見えます。クリスマスも祝福がありますように!

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